ネパール王政廃止へ
- 11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/06(火) 22:39:20 ID:38mt5nq7
- ネパール選挙 国民は王制廃止を選択した(5月5日付・読売社説)
18世紀以来、約240年続いてきたネパール王制が、廃止されることが確実になった。
制憲議会選挙(4月10日投票)の結果、旧反政府武装勢力のネパール共産党毛沢東主義派が、予想を上回る勝利で第1党に躍進したためだ。王制が選挙で廃止される例は、世界的にも珍しい。
選挙結果は定数601のうち、毛派が220でトップ。2位のネパール会議派110、3位の統一共産党が103などだった。毛派は他党と連立を模索している。
選挙は日米、欧州など国際監視団が見守り、大きな混乱はなかった。隣国インドや中国は、今回の選挙の意義を評価し、今後の推移を見守る姿勢だ。
今月後半にも招集される制憲議会初会合で、共和制への移行を定めた暫定憲法が採択される。
昨年12月、毛派、ネパール会議派など主要政党が、共和制への移行、毛派の政権復帰など23項目に合意していた。
毛派の最高指導者プラチャンダ議長は選挙結果を受けた会見で、「妥協はあり得ない」と王制廃止への決意を改めて確認した。しかし、連立の樹立を含め、今後、王制が混乱なく廃止されるかどうか、疑問視する声もある。
毛派が勝利を収めたのは、ギャネンドラ国王が国民の間で不人気とされる中で、王制廃止を最も強く訴えたことが大きい。最大の王制支持政党は、党首はじめ候補者全員が落選した。
現国王は05年、国軍との内戦状態に入った毛派の攻勢を受け、治安維持を理由に非常事態を宣言、全閣僚を解任するなど強権的に政治介入した。翌年には主要政党と国民による大規模な抗議行動が展開され、国王は結局、民政復帰を余儀なくされた。
国王の“悪政”が、貧困者支援の毛派に、「反国王」のもと、停戦・武装放棄と、他党との共同戦線へと大きく方針転換させる契機になったと言える。
「最貧国の最富者」と揶揄(やゆ)された国王は退位し、一国民に戻る予定だ。農業と観光のほかに産業がなく、毎年約200万人が中東などへ出稼ぎしており、経済発展にかける国民の期待は大きい。
日本は毛派の武装解除などの国連ネパール政治支援団(UNMIN)で自衛隊員を派遣している。今後も無償資金や技術協力などの支援が要るだろう。
(2008年5月5日01時54分 読売新聞)
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